公・私立高校生への県費負担

その差は１人当たり98万円も　　（笹山一夫県議）

新つるおか2005年12月25日No.1471

　全県議が加盟する「県私学振興議員連盟」の総会が14日開かれ、「県私学総連合」と「私学助成をすすめる会」の３者連盟で来年度の予算要望書を知事に提出しました。

■１３０万９千円対31万６８４１円

　「本県の公立への支出は１３０万９千円で全国第２位となっている。私学に２分の１まで助成して欲しい」と主張しています。　

　県の私立学校関係補助金の05年度予算は61億２千万円（内訳は高校37億４千万円、幼稚園20億９千万円、専修学校等）で昨年度より２億４千万円少なくなっています。

　理由は「１人当りの補助単価は改善したが、生徒数の減少で予算規模が縮小したため」とのことです。

　高校生１人当りの補助金は31万６８４１円で、その財源内訳は国庫補助単価５万０４６９円＋交付税単価23万６９００円＋県単上乗分２万９４２７円です。

　山形県は公・私立高校生への県費負担額の差は１人当たり98万円にもなっています。

　私学連合資料では、03年度の公立高校（全日制課程）一人当たり公費支出額は、全国平均１１３万８千円。最高は東京都１５４万円、最低は愛媛96万２千円、その差は57万８千円もあります。

　一方、私立への公費支出は、全国平均33万８千円、最高は鳥取の44万１千円、最低は神奈川の28万３千円でその差は15万８千円です。

　県内では高校生の３割（１万１千人）が私学で学んでいますが、そのうち９０２人が「市町村民税均等割り以下」の世帯の高校生です。

　「私学助成をすすめる会」（境澤和男会長）は、全国の運動と連携し署名活動を大規模に展開しています。

　私たちも、運動に関心を持ち参加しましょう。（県議　笹山一夫）