６月議会
朝日地域の保育園統合に反対
地域住民の意見を聞くべき
新つるおか2012年7月15日No.1799
先の６月議会で党市議団は、朝日地域の保育園に関する条例に反対しましたが、改めて詳細を説明します。
この条例は、本郷・大泉・大網の３保育園を廃園して朝日保育園に統合することを主な内容とするものです。
４園統合については、合併前から議論されてきたとはいうものの、昨年から両地域で小学校統廃合の検討が始まっています。
■小学校統廃合と同時並行の検討だが
平成27年度を期限とする両地域の小学校の統廃合の議論は、集落の存否を左右する問題であることはもちろん、長年に渡っておこなわれてきた地域ぐるみの子育てのあり方を大きく変えるのかどうかという極めて重大な問題であり、教育委員会は、統廃合の是非は住民の議論を尊重するという姿勢です。
一方、保育園担当部局である健康福祉部は、「来年４月から指定管理者のもとに開園（民営化）できるようにするために」と、行革の一環としての市立保育園民営化を実施する準備の関係で、住民の合意形成を待たずに、保育園廃園を提案するという意図を明らかにしています。
これに対し住民の中から、「保育園の説明会は、来春統廃合という結論を押しつけるだけのもの」など、厳しい批判の声が上がっています。
保育園も学校も地域の人々の絆を結ぶ施設であり、統廃合の是非は保護者と地域住民が熟慮して決めるべきものです。
今回の条例提案は、住民の真剣な議論を無視して保育園統合を強行しようとするもので
あることから反対したものです。
■与党会派は容認
新政クラブの佐藤文一議員が賛成討論をおこないましたが、「当局は丁寧に説明してきた」などとして、小学校統廃合の議論を考慮せず、保育園廃園を受け入れかねている住民を置き去りにする当局の姿勢を容認しました。
採決では、新政クラブ、市民クラブ、政友公明の賛成多数で可決、無会派の田中議員は賛成しませんでした。