議場に国旗、市旗を掲揚

議運で多数決で決定

共産党議員団は反対

鶴岡市議会

新つるおか2011年7月3日No.1743

　鶴岡市議会の議会運営委員会が22日開かれ、９月議会から本会議場に国旗と市旗を掲げることが多数決で決まりました。

　共産党議員団の加藤太一市議が反対の意見表明をおこないました。

---

　国旗、市旗の議場への掲揚については、会派代表者会議で約１年間に渡って議論してきました。

　先の会派代表者会議では、新政クラブ、市民クラブ、政友公明クラブが掲揚に賛成し、共産党議員団が反対の意向を示していました。

　これを受けて、川村議長から議会運営委員会に「９月議会から掲揚したい」と提案がされ採決となったものです。

　新政クラブの野村議員からは「全会一致ではないので掲揚の仕方については配慮すべき」との意見が出されました。

　加藤市議の反対意見の要旨は次の通り。

　☆　　☆　　☆

　第１は、議場は言論の場であり国家観について意見の違いも認めなければならない。

　言論の場としての議場にシンボルは置くべきではない。

　第２は、「日の丸」はかつての神権天皇制のもとで思想弾圧をおこない、侵略戦争に駆り立てた象徴となったものであり、多くの人が「日の丸」を国旗とすることに疑問を抱いている。

　第３は、国歌「君が代」の強制に、憲法で保障した「個人の思想・良心の自由」「内心の自由」を犯すとして、全国各地で裁判が起きている。

　「日の丸・君が代」は国民的な論議の最中である。

　市民から選ばれた議員の活動の場である議場の問題でもあり、市民的な議論が必要だと思う。