ワッパ騒動義民顕彰会は９月18日、建立地で「顕彰碑建立一周年記念行事」を40余人の参加でおこないました。
オープン行事として、堅苔沢地区の「岩ゆり太鼓・冴会」５人による勇壮な太鼓演奏がおこなわれました。
義民碑を背景にして滔々(とうとう)と打ち鳴らす太鼓の響きは、多数の蜂起農民が酒田ヘ向かう姿を彷彿(ほうふつ)させ、参加者の胸が高鳴る、素晴らしい感動を呼びました。
次いで、大松庵の屋内で日塔哲之代表が「天保義民からワッパ騒動義民へ・二つの義民から鶴岡の歴史を考える」の講演をおこないました。
藤沢周平が「義民が駆ける」と三方領地替の農民を「義民」と呼んだことの矛盾を明らかにし、ワッパ騒動後の庄内農業の近代化と村役人たちの変わり方を、史料をあげてわかりやすく話しました。
新しい史料の発掘が続き、藤島義民の顕彰板が八幡様の境内へ建立されるなど、鶴岡の歴史で、ワッパ騒動の位置が確固としたものになったことを強く印象つけた「一周年記念行事」でした（星野）。
義民碑を背景にした「岩ゆり太鼓・冴会」の勇壮な姿