違法な解雇無くそう

縫製会社 一斉解雇

　鶴岡で大きな問題になっている縫製会社(株)ケイエッチの解雇について、19日に鶴岡田川地域労連と山形県労連が県知事・県労働局に解決の要請行動をおこないました。

　笹山一夫県議が同席しました。

　また同日、同社鶴岡工場で会社側から職員に対する「説明」がおこなわれ、その後、同社社長が記者会見をおこないました。

　「10月頃に事業を再開したいので、応じてくれる人がどれくらいいるか聞きたい」「解雇予告手当はとりあえず半分支払い、事業再開後に残り半分を支払いたい」ということなどが話された模様です。

■解雇は規制されている

　日本の労働法制は、欧米諸国に較べて労働者保護の機能が弱いことが指摘されていますが、それでも「整理解雇の４要件※」など、解雇については一定の規制がおこなわれています。

※整理解雇の４要件 １　人員整理の必要性ー企業が客観的に高度の経営危機下にある。 ２　解雇回避努力義務の履行ー役員報酬の削減、新規採用の抑制、希望退職者の募集、配置転換、出向等によって、解雇を回避するための相当の経営努力がおこなわれる。 ３　被解雇者選定の合理性ー人選基準が合理的であり、具体的人選も合理的かつ公平である。 ４　手続の妥当性ー労働者への説明・協議、納得を得るための手順を踏む。

　今回のケイエッチの解雇は、４要件の１は簡単な資料も無い口頭説明にとどまっており、２、４もおこなわれた形跡が無いことから、違法性が強く疑われます。

■困ったときはご相談下さい

　党地区委員会・県市議団は、市当局への要請などをおこない、地元中小商工業の経営を守るための取り組みとともに、地域から違法な解雇を無くし労働者の雇用を守るために、引き続き全力を挙げていきます。

　この間にも、「契約社員で何年も働いた会社を解雇される」など切実な問題が寄せられています。

　雇用の問題でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談下さい。