▼４月から高校無償化法で、国は公立高校の授業料相当額（９８００円）を都道府県に交付しました。
党県議団は５月21日に「国の制度で対象外となる生徒にも授業料無償化を実施すること」を県教委に申し入れ「不徴収」を確認しました。
最近、19都県が留年や卒業後再入学生の授業料を「原則徴収」することが分かりました。
東北での不徴収は山形県のみです。
▼７月30日、北海道・東北ブロックの教組共闘は「２０１０就学進路保障キャラバン要請行動」で授業料を除く学校納付金無償化の申し入れを行いました。
席上、山形県の学校納付金（ＰＴＡ会費、修学旅行積立金等）は、全日制の月平均が、１年９７７２円、２年８６０８円、３年６５１０円、３年間で29万８６９２円にのぼることが明らかになりました。
これとは別に部活の負担があります。
▼09年度の高校新卒者の就職率は３月末で96・７％となり昨年度を０・５％上まわりました。
未就職者１０１人の内35人（うち正規19人、臨時16人）は就職しましたが、残り66人の見通しは立っていません。
▼本県高卒者の離職率を追跡調査したところ、06年度卒の１年目22・８％、２年目12・１％、３年目８・９％、計43・８％（全国平均44・５％）。
07年度卒の１年目19・３％、２年目10・８％。
08年度度卒の１年目16・５％となっており、全国と軌を一にしています。
▼就職１年目の学校アンケートで「職場に満足」は84・４％。48％は「職場の悩み」を抱えており、「時間外勤務手当が支払われない」等の訴えもあったが「来春の採用枠を考え、労働基準監督署には通告しなかった」と県教委は告白しました。 （県議 笹山 一夫）
