▼08年度の県内35市町村の国民健康保険税滞納額は１０６億円（内訳は現年分26億円、滞納繰越分80億円）に上ります。
国保に加入している17万１千世帯のうち３万２千世帯が滞納しており滞納割合は18・５％です。
▼１世帯あたりの滞納額は33万５千円になります。
国保世帯に対する滞納割合は米沢市27％で最大、最小は朝日町３・７％です。
小国町の滞納割合は７％ですが１世帯当たりの滞納額は50万８千円にも上ります。
▼「高すぎる。何とかしてほしい」と言う声に応え日本共産党鶴岡市議団が提出した「国保税値下げ条例案」を他会派は一致して否決しました。
鶴岡市の国保税滞納額は14億３６００万円（現年分２億８６００万円、滞納繰越分11億５千万円）で国保世帯の２割、４２７４世帯が滞納しています。
▼鶴岡市の基金保有額は、被保険者一人当たり約３万円で県平均です。
「１人１万円１年限引き下げ案」は、「妥当」と思いましたが残念です。
▼１年以上国保税を滞納すると「保険証」から「資格証明書」に変わります。
医療費は全額自己負担となり後日の申請により患者負担分を除いた額を払い戻す仕組みです。
この「資格証明書」交付世帯は10年前の20世帯が08年度１００３世帯に増えました。
▼国保加入者の半数が無業者（年金生活者）です。
菅首相は「法人事業税の減税」と「消費税10％引き上げ」をセットにする方針です。
「消費税引き上げ反対」の気持ちを日本共産党の躍進で証明しましょう。(県議 笹山 一夫)
