入院医療費の無料化拡大
市単独で中学生まで
鶴岡市議会３月定例会が２日から24日まで開かれます。
榎本政規市長の初の本格予算となる２０１０年度一般会計予算案など49議案が提案されます。
■市税４億６千万円落ち込み
鶴岡市の２０１０年度当初予算案は、一般会計が５９３億７千万円（前年度５９３億８千万円）、国民健康保険や介護保険、公共下水道など11の特別会計が３４０億９千万円（同３３９万円）、病院と水道の２企業会計が１９５億９千万円（同１９９億円）で、総合計で１１３０億６千万円（同１１３１億９千万円）です。
歳入では、個人や法人市民税などが落ち込み、市税は△４億６千万円の１４２億円、財源不足を補うための臨時財政対策債は前年同額の23億７千万円、市債は△18億４千万円の67億９千万円です。
合併後10年間の特例措置が終了すれば、交付税が段階的に30億円減額されるとして、例年取り崩してきた財政調整基金（19億７千万円）には手をつけません。
公債費比率は15・８
％（前年度17・３％）、実質公債費比率は16・３％（同17・４％）と改善しています。
歳出では人件費が△１億９千万円の１２９億円、扶助費は子ども手当がふくらみ、20億６千万円増の98億円、
公共事業費は総合保健福祉センターや藤沢周平記念館の建設が終わり、△12億９千万円減の66億３千万円です。
■共産党市議団の提案が実現
３月議会には、これまで日本共産党市議団が取り上げてきた、副市長定数を２人から１人に改める条例改正や、審議会委員の市民公募、市議選で共産党市議団が公約した子どもの医療費無料化の中学３年生までの拡大、旧町村の支所に対する予算と権限の拡充などが盛り込まれています。
一方で、荘内病院の給食の業者委託や、バイオ研究関連の産業支援センター拡張事業など、市民の理解が得られていない問題も含まれています。
■天童市が県内初
市単独で中学生の入院医療費の無料化を実施する予算は７月から７ヶ月分で６９８万６千円、通年ベースで１２００万円です。
天童市は昨年７月から小学生の外来も無料化し、新年度は中学３年生まで外来と入院の医療費無料化を実施する予定で、中学生の医療費完全無料化ば天童市が県内で初めてです。
■県と市の子育て支援医療制度
○山形県子育て支援医療制度（市町村事業）
昨年７月から小学６年生まで入院医療費の無料化が拡大しました。
[対象年齢]０歳～小学６年生まで（ただし、小学生は入院のみ）。
[所得制限]第３子以降は所得制限なし。それ以外はあり。
[窓口での一部負担金]３歳未満及び所得税非課税世帯、第３子以降は一部負担金なし。それ以外はあり。外来５３０円／日（月４回まで）。入院１２００円／日。
○鶴岡市子育て支援医療給付事業
①就学前の乳幼児は、外来・入院医療費とも昨年７月から所得制限なし（旧町村では従来から実施）。
②新年度予算で本年７月から中学３年生まで入院医療費の無料化。
[所得制限]第３子以降は所得制限なし。それ以外はあり。
[窓口での一部負担金]所得税非課税世帯及び第３子以降は窓口での一部負担金なし。それ以外はあり。入院１２００円／日。
