３月市議会　請願、意見書

国保、介護の改善やコメ守れ

与党会派が市民の願いを不採択

　３月議会には５件の請願、１件の意見書が提案されました。

　採択になったのは、鶴岡市農協の「新たな食料、農業、農村基本計画策定を求める請願」だけで、後は不採択とされました。

　３月議会で与党会派の反対で不採択にされた請願の趣旨は次のものです。

　国民健康保険に関しては、人間ドッグの自己負担引き上げをしない、医療費の減免制度の活用、保険税の引き下げ。

　介護保険に関しては、包括支援センターの増設と能力・意思のある民間にも設置を、有効な介護予防の実現、特養待機者解消のための施設整備、新介護認定でサービス低下の場合、市独自のサービス提供の実施。

　コメと農業では、生産者米価を一俵１万７千円の保障、ミニマムアクセス米の廃止を、それぞれ求めています。

　いずれも自民党、公明党などによって否決されました。

■党議員が賛成の討論

　請願、意見書では党議員が賛成の討論をおこないました。

　国民健康保険の請願では関議員が、「今でさえ重すぎる加入者の負担を抑え、低所得者にも医療を保障することを求めるもので極めて妥当」とのべ、介護保険の請願では、「いずれも利用者・家族の切実な要求であり、市の第四期事業計画では取り組みが不足している課題である」ことを指摘しました。

　コメと農業では三浦議員が「生産者米価１俵１万７千円の保障は平成19年度の平均生産費が１万６４００円で根拠があるもの。価格保障は生産を増やすなど支える効果が大きい。ＭＡ米の輸入義務はないし減反しながらの輸入は異常、コメの自給率１００％以上をめざすべき」と討論しました。

　雇用問題では加藤議員が「日雇い派遣労働と登録型派遣労働を禁止することは労働者の人間としての権利と生活を保障するために必要。労働者派遣法を１９９９年以前に戻せという請願は、派遣労働の原則自由から原則禁止に戻せということで当然」と討論しました。

　気候保護法の制定を求める意見書は、大気中の温室効果ガスの濃度を安定させるために、ＣＯ２排出の中長期目標の設定や再生可能エネルギーの導入で低炭素社会をめざす法整備を求めるもので、共産党とみどり鶴岡が共同提案したもの。

　加藤市議が提案、草島議員が賛成討論をおこないました。