鶴岡市が新年度予算案を内示

鼠ヶ関小・朝暘１小・大山小の改築や

消防本部、藤沢周平記念館（仮称）など

　鶴岡市は25日、２００８年度当初予算案を議会に内示しました。

　一般会計の総額は６２５億７４００万円で、07年度当初比８・８％増。合併特例債を活用した40億円の地域振興基金の積立により、大幅な増額になっていますが、これを除いた伸び率は１・８％となっています。

　歳入では市税が法人市民税の増などにより０・８％増の１５４億円、地方交付税は、地方再生対策費が合併前の旧市町村ごとに算定されるため、算入額を５億５６００万円見込んでおり、交付税総額は２・１％増の２０７億円となっています。

　市債は地域振興基金による起債が38億円になり、78・１％の大幅増で１０６億５００万円になります。

　財源不足を補うため、財政調整基金から９億３千万円、減債基金から１億３千万円など16億４千万円を取り崩します。

　歳出は職員削減で人件費は１・３％減、公債費は２・７％増の94億８８００万円で、一般会計の市債残高は08年度末で７９１億５７００万円、市民１人当たり55万８７７０円になります。

　実質公債費比率は０・５ポイント悪化して19・７％となり、２０１１年度を償還額のピークと見込んでいます。

　投資的経費は17・５％増の78億２００万円で、重点事業は鼠ヶ関小と朝暘一小、大山小等の学校改築事業、市消防本部・本署庁舎新築、藤沢周平記念館（仮称）整備などです。

　妊婦健診を２回から５回に増やし、市独自に音波検査を１回追加して、母子の安全と経済的負担軽減を図ります。

　４月から、75才以上の人に新たな負担と医療格差をもたらす後期高齢者医療制度が始まります。

　３月議会は４日から始まり、総括質問は三浦幸雄市議がおこなう予定です。