07年度予算案 示す
建設事業が２割アップ
新つるおか2007年3月4日No.1530
鶴岡市は26日、２００７年度一般会計当初予算案を発表しました。
一般会計の総額は５７５億３千万円で、ゴミ処理と消防の一部事務組合解散による関連予算を組み込み、前年度比２・５％増となりました。
主な歳入では、市税が国から地方への税源移譲や、定率減税の廃止などで、10・６％増の１５２億９４３９万円、地方交付税は前年度並みの２０２億７６５９万円、市債は12・３％増の59億５４９０万円です。
財源不足を補うため、財政調整基金から10億円、減債基金から４億円など、基金から19億円取り崩します。
基金残高は財政調整が３億４千万円、減債は３千万円となります。
歳出は、消防部局の職員増加などにより人件費が16・８％増の１３４億１８５６万円、投資的経費は19・３％増の66億３８２０万円（上表）で、旧市に建設事業の６割以上が集中します。
借金を支払うための公債費は、12・３％増の92億４１４７万円で、市債残高（一般会計分）は組合債が繰り入れられたため、07年度末で31億７９００万円増の７７１億５１００万円（４・３％増）となります。
実質公債費比率は18・２％となり、今後、新たな地方債の発行に県の許可が必要になります。
また、改正地方自治法で助役、収入役制度を廃止し、副市長制度に移行となりますが、富塚市長は副市長を２人とする提案や、機構改革で「企画部」を新設する方針も示しました。
平成19年度の庁舎別投資的経費
| 投資的経費 | 割合 | 19年度の主な事業 | |
| 鶴岡 | 43億6349万円 | 65.73% | 総合保健福祉センター 3億3774万円 旧荘内病院跡地整備 8億4309万円 鶴岡第２中改築事業 14億7621万円 朝暘第１小改築事業 4260万円 大山小西校舎改築 4260万円 藤沢周平記念館（仮称）整備事業 2億4549万円 |
| 藤島 | 2億7255万円 | 4.11% | 大半田助川線道路改良事業 9000万円 除雪機械整備事業 3091万円 |
| 羽黒 | 3億3797万円 | 5.09% | 羽黒体育館改修事業 2673万円 町屋小増川線道路改良事業 7000万円 羽黒中改築事業 800万円 |
| 櫛引 | 7億1692万円 | 10.80% | 上山添三千刈線、片茎谷地田線 1億5000万円 櫛引南小学校改築事業（解体） 5456万円 丸岡城跡史跡公園整備事業 1496万円 |
| 朝日 | 3億2581万円 | 4.91% | 南部地区村づくり交付金事業 1億0686万円 大針仲屋敷線他２路線道路改良事業 6021万円 観光地美化整備事業 3835万円 |
| 温海 | 6億2148万円 | 9.36% | 鼠ヶ関小学校改築事業 2億9952万円 庚申堂湯見ヶ代線道路改良事業 1億円 五十川橋撤去工事 5850万円 |
| 合計 | 66億3820万円 | （18年度の投資的経費は55億6643万円） |
再開発ビルが破産
鶴岡再開発ビル（株）は26日株主総会を開き、会社の清算を行うことを確認しました。
再開発ビルは鶴岡市が65・71％を出資する第３セクターで、平成17年度決算で約16億６千万円の負債総額、約５億６千万円の債務超過となっています。
市は、今後調停による清手続きを行い、今年の９月議会までには終わらせたい意向です。