県立日本海病院で清掃業務をしていた方達からの労働相談がありました。業務委託の入札があり勤務先のＡ社でなくＢ社が落札したとのこと。
Ａ社の担当者から「現在働いている25人中、22人をＢ社が雇用する方針なので希望しますか」との話があり、全員が「希望する」に署名し、「一身上の都合による退職願」を３月31日付けでＡ社に全員が提出。Ｂ社の面接は３月25日で、「採否の通知」が27日昼休みに手渡され、その結果「３人のはずの不採用者が９人に増え、だまされた。何とかならないか」という相談内容でした。
地域労連の指導で、個人加盟の組合に加入し闘うこととなりました。
■３分遅刻で30分の賃金カット
皆さんとの話し合いで「Ａ社の就業規則は見たことが無い」「パートに年休は無いと思っていた」「３分の遅刻で30分の賃金カット」「６９０円のパートは、社会保険に加入しているが、６８０円のパートは保険に入れてもらえない」などの事実が明らかになりました。
県立病院の委託業務職場で、前近代的な実態がまかり通っているのです。
今回、県立の４病院で院内清掃業務の入札がおこなわれ、２病院で業者が替わりました。落札額は従来の９割。人件費の占める割合が高い清掃業務では、業者交代が労働条件の後退につながります。
この矛盾を取り上げたいと思います。（県議 笹山 一夫）
