国保税の大幅値上げが提案

滞納者に保険証取り上げは命奪う

新つるおか2006年2月5日No.1476

　鶴岡市の国保運営協議会が26日開かれ、市当局から国保税の大幅値上げの提案が示されました。

■５年後のゴールはもっと大変

　当局は、「単年度収支が赤字」の旧市町村は税率を引き上げるということで、一世帯平均で旧藤島で１万２９４３円、旧鶴岡市でも７８０８円の値上げを提案しました。

　しかし、これはほんの「入り口」であって、ゴールはもっと大変です。

　平成22年度に統一するまで、旧町村毎に単年度赤字が出ないように引き上げる提案になっています。

　そうなると、例えば旧藤島町では現在年収３００万円の４人世帯で年間約26万円の国保税が徴収されていますが（これでも十分高い）、これを約６万８０００円引き上げるということです。年収４００万円であれば約８万９０００円引き上げです。

■大いに異議あり

　市議会から委員となっている関徹市議は、

�@国保税は今でも高過ぎ、市民の負担能力を超えており、値上げに反対。

�A国保税は、「応能割」（所得・資産割）と「応益割」（１人当と世帯当）の組み合わせだが、応益割を高くすれば、所得の低い世帯ほど負担が重くなる。

�B国保税の滞納者には現在、旧朝日・櫛引・羽黒・温海の旧４町村で資格証明書が発行されている。資格証明書では、受診した時に一旦医療費の全額を払わなければならず、受診できなくなる。市民の命を奪うことにつながる資格証明書の発行はやめるべき。

�C鶴岡市では国保税の申請減免が困難で、失業して収入が無くなっても「分割して払え」と言っている　ー　と問題を指摘しました。

　今回の大幅引き上げ提案は、�@収められない人が増加し、短期保険証・資格証明書の発行で医療を受けられなくなる人が確実に増え、�A収める人が減るので、保険税はさらなる引き上げを迫られます。

　日本共産党市議団は市民と力合わせ「国保税の大幅値上げ反対」に頑張ります。