県内１２０幼稚園の定員は05年３月現在、１万９４８８人に対し、１万３９５３人（入園率72％）の入園で定員割れが著しい状態です。山形市の場合、幼稚園は28園あり、定員５７００人に対し４２７４人の入園で25％の定員割れをしています。
打開策として幼稚園に２歳児から入園できるようにと構造改革特区の承認を得ましたが、現場での受け入れ態勢の確立は困難で、党議員団は新たな支援策確立の準備を進めています。
県内２３０保育所の定員は05年４月現在、１万９２１８人に対し、１万８６６９人（入所率97％）の入所でした。10月までの途中入所が１１４０人もあり、３％の定員オーバーとなりました。しかし最上、置賜などの18市町村は定員割れをしています。
人口25万人の県都・山形市の保育所数は26園、定員２４１３人に２８２８人の入所で17％も定員オーバーしているにもかかわらず、待機児童が２７１人もいます。新年度に定員を90人増やす計画ですが解決のめどは見えません。
ところが少子化の進展による定員割れの懸念から「今後の整備計画」に沈黙する行政に、「男女共同参画社会の実現」を期待した市民から怒りの声が上がっています。
■鶴岡市の保育入所に地域差
合併で人口14万強となった鶴岡市の保育園数は43園（公設公営14園、公設民営２園、民設民営27園）。定員２９８５人に対して３２３２人が入園しており、８％オーバーしています。
一方、藤島・羽黒・朝日・温海支所（櫛引除く）管内には定員割れの保育所が複数あり、偏りがあります。 （県議 笹山 一夫）
