消防、ゴミ処理の組合解散申し入れ

事前協議もない一方的やり方は不当

　鶴岡市は27日、三川町に対して庄内南部の広域事務組合である消防事務組合と衛生処理事務組合を解散する申し入れを行いました。

　一部事務組合は単独の自治体では効率の悪い消防やゴミ処理を、複数の自治体が共同で運営しているものです。

　三川町が合併から離脱して後も、これまでの経過を踏まえて双方の自治体が経費を分担して運営してきました。

　二つの事務組合の運営の方法については、それぞれの事務組合議会で協議するべきであり、鶴岡市から一方的に解散を申し入れるやり方は正常とは言えません。

　三川町が合併するかしないかは三川町民の意志です。三川町が合併しない道を選んだからと言って、これまで長年協力してやってきた一部事務組合の解散を一方的に「通告」するのは、三川町民の総意を無視したもので「報復」「いじめ」と受け取られかねません。

　三川町と鶴岡市は様々な歴史的な交流、自治体同士の交流があります。自立の道を選択した三川町の意志を尊重し協力し合うのが普通のやり方です。

　一部事務組合の設置はそれぞれの議会でも議決され、消防も衛生処理も事務組合議会が設置されています。

　合併で二つの自治体になり鶴岡市が圧倒的に大きくなった下で広域事務のあり方は問題になります。

　しかし、そうであるならば、これまで一緒にやってきた三川町の消防やゴミ処理のことも考えて結論を出すべき問題ではないでしょうか。