山田守議員　【賛成討論】　無料低額診療を利用する方の保険薬局での窓口負担の助成に関する請願2021.07.02

２０２１年７月２日

　請願第5号　無料低額診療を利用する方の保険薬局での窓口負担の助成に関する請願について、日本共産党鶴岡市議団を代表して賛成の討論を行います。

　現在、医薬分業率がすすめられ、保険薬局では減免ができないために、受診自体をあきらめたり、治療を中断したりする患者が出ている、という実態があります。

　無料低額診療を行っている事業者へ寄せられている相談では、糖尿病、がん治療を受けなければならない方で、診察台より薬代が高いため、薬代が減免対象にならないと知った時点で無低診利用を希望しない事例や、無低診を利用しても、毎回の検査、抗がん剤治療が必要となり、薬代として窓口3割の負担の費用が発生することなどの、相談が寄せられています。

　薬代助成による負担の軽減は、経済的な生活苦の実態から生まれる当然の要求で、そもそも薬は医療の一部であり、この部分だけが対象とならないということは、あってはならない事態と考えます。

　薬代の支払い不安からくる受診抑制や自己判断による減薬・中断を薬代助成により防ぐ効果が期待でき、その結果、継続して安心して医療にかかり、必要な薬を内服して健康な生活により近づける手助けに繋がるものと考えます。

　すでに、薬代を助成している自治体は、旭川、帯広、青森、高知、那覇、各市で行われています。

　厚生労働省は、無料低額診療の対象者を、低所得者、要保護者、ホームレス、DV被害者、人身取引被害者などの生計困難者、としています。

　誰もが困った時に利用ができる無料低額診療の整備、拡充が必要とされています。請願項目についての対応が、求められていることを訴え、賛成の討論とします。